2017年08月04日
千歳基地航空祭
7月23日に千歳基地で行われた航空祭に行ってきましたので初見・気になったものを中心に紹介したいと思います。
千歳基地航空祭の目玉は何といってもこれ。政府専用機B-747-400。首相の外遊などで使用されるのでニュースで見たことも多いと思います。千歳基地にある特別航空輸送隊で運用されているためスケジュールが良ければ航空祭で展示されることもあります。
ボーイング747(B-747)はジャンボジェットと呼ばれかつては長距離国際線の花形でしたが、燃費の悪さやエンジンを4基搭載しているため整備コストが嵩むなどの理由で民間航空会社ではより燃費がよくて整備性のいい2基エンジンのB-777やエアバスA-350などに更新が進んでいて今ではあまり見かけなくなりました。
この政府専用機も導入から30年近く経過するため2019年にB-777に更新することが決まっています。ということで、航空祭で展示されるチャンスは来年か再来年しかないので行けるときに見ておこう、ということでも政府専用機が見たくて千歳まで行ってきました。
B-747をグランドレベルでこんなに間近で見られる機会もなかなかないです。午後からはタイヤ交換の様子なども披露されたほか先着300名には機体下部の荷物スペースの見学も行われました。見たかったですが、時間の都合上諦めました。
海上自衛隊の捜索救難飛行艇のUS-1Aです。観艦式で上空を通過する様子は何度か見たことがありますが、地上展示は初めて見ました。奥にある輸送機と比べてもかなりの大きさであることがわかります。
航空自衛隊の救難ヘリUH-60Jです。墜落した航空機のパイロットの救助(コンバットレスキュー)を主任務にしているためミサイル警報装置などを取り付けています。
RF-4E、(機体番号:57-6907)。航空自衛隊のF-4EJは初期の機体を除いて国内でライセンス生産していますが、偵察機のRF-4Eは完成輸入品になります。F-4EJを偵察仕様に改造したRF-4EJとともに百里基地の501飛行隊に配備されています。16年度末の配備数は13機。
航空自衛隊の基地防空用地対空誘導弾です。陸上自衛隊でもほぼ同様のものを11式短距離地対空誘導弾として採用していますが、航空自衛隊は発射装置とレーダー・指揮装置を別の車両に搭載しているのが特徴です。
東海地方太平洋側に住んでいるので民生品も含めて除雪機材はほとんど見たことがありませんのでこういった装備は新鮮です。
これはスイーパーと呼ばれる装置で、車体正面のメインブローで雪を横にどかして車体後部にあるブラシとエアブローで残った雪を飛ばす仕組みで、滑走路の除雪に使用されます。
雪を飛ばす(放雪)除雪車です。車体正面のローラー部分、オーガと呼ぶそうです。スイーパーが端に寄せた雪をさらに遠くへ飛ばす装置です。
除雪機材をめったに見ないので先頭のローラー部分のつくりが興味深いです。
VADSと呼ばれる20mm対空機関砲です。レーダーを搭載しているためかつての目視による射撃よりも格段に命中精度は向上しています。
初北海道航空祭でしたが、エプロン地区が広いので混雑をあまり感じませんでした。スペースが広いこともあって海上保安庁の機体も含めて多数の機体や車両の展示を見れて満足。特に政府専用機は任務との兼ね合いで絶対公開・展示されるとは限らないので来年・再来年見れるか未知ですので見れてとても満足。