2018年11月05日
パジェロ
ミリキャンにて自衛隊の1/2tトラックのオーナーの方と少しお話をさせてもらいました。
1/2t(にぶんのいっとん)トラック(通称パジェロ)は三菱のパジェロシュートホイールベースがベースの自衛隊車両で、配備されていない部隊はないと言ってもいぐらい広く利用されています。
そのパジェロを民間人でも保有している方もおり、今回のミリキャンで見かけることができました。
民間保有のパジェロは廃車になり、鉄くずとして払い下げられた車両を再生させたものですが、廃車になる段階でフレームが切断されていたりするので足回りは別の民間車に乗せ換えるようです。廃車というとボロボロのイメージですが、事故や災害で修理費用が一定以上になると廃車になってしまうので年式が新しくても廃車のものもあります。
鉄くず扱いのものを再生させてるのは問題ではと思うかもしれませんが、くるまのニュース、9月6日配信の新型「ジムニー」人気で本格4WDブーム再燃か なぜか自衛隊車両も市場に出回る理由とは
によると、
この車両、元は廃棄する予定だったもの。法律的に問題はないのでしょうか。防衛省陸幕広報部に聞いてみると、「中古車市場で販売されている車両は、元の車両の部品を使ったいわゆるレプリカと認識しております。民間のナンバーを取得して、道路運送法上で問題がなければ、特に自衛隊として問題視する部分はありません」とのこと。つまり堂々と自衛隊の車両に乗れてしまうわけです。
とあり、陸幕も認める合法です。
廃車になった車両の程度によってさまざまですが、エンジンそのままのものもあればエンジンも載せ替えている場合もあります。写真の車両はガソリンエンジン仕様のものに乗せ換えているそうです。
民間1/2tトラックは以前から存在は知っていたのですが、見るのは初めて。オーナーの方とお話をしましたが、部品調達は意外と苦労しないようです。自衛隊車両とはいえ民生品を流用している部分も多いのでその辺は強みですね。1ナンバー登録してしまえば維持費も思っていたよりもかからないみたいです。まぁ、深い愛情があるからこそでしょうけど。
ハンビーとかと比べると購入金額や税金、維持費、補修品などの入手性、使い勝手など諸々考えるとかなり現実的な軍用車だと思います。
いつかお金に余裕が出たら欲しいものです。